日本の小売業従事者が、米国研修で東海岸を視察する際、必ず話題に上る企業のひとつがWegmansになる。コーネル大学RMPジャパンで大学キャンパスを訪れるが、そこイサカ市にも店舗があり、必ず店舗視察をさせて頂く。創業から109年となり、米国の8州に111店舗を展開している。日本の小売業の関係者だけでなく、米国内でも大人気の食品スーパーだ。食品スーパーのイノベーション導入にも積極的であり、対応はスピーディだ。
▼スマートフォンのアプリから惣菜などを注文して受け取るモバイルオーダー「Wegmans Meals 2Go」も他の食品スーパーより早く導入している。お客さまがスキャンしながら買い物を行う「Wegmans SCAN」もピーク時には9割の店舗に拡大した。ただ、このWegmans SCANは、始動から3年の22年9月には商品ロスの原因である万引きを理由に全撤去されているのだが。そして、2年前には、スマートカートの実験を開始している。
▼この時は、イスラエルを本部におく「Shopic」社と提携したテストだったようだ。Shopicが開発したスマートカートは、通常のショッピングカートに利用者がAI端末とスキャナーを取り付ける仕様となっている。端末やスキャナーがカートと一体化していないことで、一般的に使われているショッピングカートを利用できるため、導入コストを安く抑えられることになる。その後、拡大等のニュースがないのでテストを中止した可能性があった。
▼最近になって3店舗程だが、新たなスマートカートの実験を行っているとの情報がある。現地の米国流通コンサルタントは、買物顧客がTikTokにアップした動画からAmazonが開発した「Amazon Dash Cart」の実験であると報告している。インスタカートが開発の「Caper Cart」も外販され始めており、外販競争は熾烈になりそうだ。イノベーション理論での「イノベーター」の段階なのだろうが、必要なイノベーションは必ず進化してくる。両社の使い勝手の良さ、進化の状況などの把握は重要になるはずだ。
https://www.tiktok.com/@realandrewcole/video/7403711746902478123?is_from_webapp=1&sender_device=pc
2025/02/08
