マーケティングとは・・・⑥

コトラーの「マーケティング5.0」が生まれた背景として3つの点を上げている。昨日の続きになるが、二つ目は、「富の2極化」になる。経済的な格差がライフスタイルや雇用、その他、生活のあらゆる面での2極化を生じさせているという事だ。打開するために企業はよりサステナブルなマーケティング活動が必要となり、その指針は、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)にあるとしている。

▼三つめは「デジタル・デバイド」になる。デジタル・デバイドとは、情報技術を使える人と使えない人の間に発生する情報格差のことになる。機械が人間の仕事を奪うという恐れや、人と人の関わりで培われていた経験が失われるといった考え方などの障壁もある。仮に機械によって単純作業の仕事が無くなったとしても、その機械を扱う仕事が新しく生まれるし、SNSのように、人間関係をより強化するものにもなりえるとしている。

▼マーケティング4.0の「自己実現」を引き継ぎつつ、ビッグデータやAIなどの最新テクノロジーの活用が重視される。マーケティング4.0での顧客体験(5A)のすべてのプロセスで、テクノロジーを活用して向上を目指すというもの。勿論、あくまでも主体は人であり、テクノロジーからマーケティング戦略を考えるのではなく、実施したいマーケティング戦略のためにテクノロジーをどう活用できるかを考えることになる。

▼そのために、「データドリブン・マーケティング」を前提として、「予測マーケティング」「コンテクスチュアル・マーケティング」「拡張マーケティング」を行いながら、「アジャイル・マーケティング」を実現できる組織体制を作りあげるという。ビッグデータを活用することで、顧客一人ひとりに対してパーソナライズされたマーケティング施策を実現することを大前提に、3つのアプリを活用して、実施は小規模でスタート、データを収集・分析しながら顧客の反応に応じて調整を行い、アジャイル(俊敏)に施策を実施していく手法になる。

2025/02/15