Walmartのネットスーパー、ゴールドラッシュ状態だと・・・

米国流通コンサルタントの後藤文俊氏が、「WalmartのNet Supermarket、ゴールドラッシュの熱狂状態だ」とのレポートを出している。「Walmart US」の11月~1月の四半期のEコマース売上高だが、前年比で20%も増加している。Net Supermarketを含めたECは11四半期連続して二桁成長となっており、売上構成比で18%を占めるまで成長している。25年1月期通期では、宅配サービス、マーケットプレイスも牽引しECは20兆円近い売上だ。

▼Amazonと大きく異なるのは、毎日必要な生鮮品を含む食品を扱っているになる。4,000店以上という店舗網を活用して即日宅配を米国内世帯の93%に拡大できているとある。特にExpress Deliveryは人気で注文の30%以上を占めているらしい。この業績に気付いたサードパーティとなる業者がマーケットプレイスに出品して「一儲けしよう!」との動きを揶揄して金を採掘しようとゴールドラッシュと表現しているのだ。

▼マーケットプレイスへの出品企業が50%も拡大し、広告代理事業の「Walmart Connect」の売上も24%増なのだ。後藤氏は、この状況が日本に伝わってないことを指摘したいようだ。メディアだけでなく経営コンサルタントなど専門家さえ気付いていないという。理由は、日本国内ではWalmartのアプリをダウンロードできない事にあるようだ。ダウンロード出来ないので何度もアップデートが重ねられUI等の秀逸性を確認できない事にあるという。

▼米国視察時にアプリをインストール出来ても、米国内に住み、米国の携帯番号を持っていないと登録できない。仮に出来たとしても、買物を何度も行って得られるパーソナライゼーションも、1回のネット注文では凄さを把握できない事になる。「ゴールドラッシュで一番儲けたのは金の採掘者ではなく、彼らに道具等を売った人達だった」、「丈夫なデニムの作業着を売ったリーバイスになって欲しい」と解説している。今後の周辺ビジネスの隆盛を熟考して欲しいと結んでいる。

2025/03/11