少し古い話題になるが、昨年10月に掲載の新聞広告が大きな反響を呼んだ。『この「価格」できました。』とのキャッチコピーの下に、リーズナブルな価格を実現できる理由を、イラストと簡潔な言葉で示したイオンのPB「トップバリュ」の広告だ。「企業努力がわかりやすく伝わってくる」との意見が、SNSを中心に飛び交ったのだ。安さ実現のための施策(理由)を紙面上で9つが紹介されていた。
▼例えば「当たり前を、やめました!」があり、「個包装が当たり前のスープのパッケージ。チャック付きの袋に見直してコスト削減!」との解説で、個包装で製造した場合との比較で、1杯あたり10円分コストダウンしていること。その時は、(株)良品計画の「無印良品」が、西友のPBとして発売された時のコンセプトと同じと気に留めていなかった。だが、「トップバリュ」は絶好調のようだ。25年2月期の売上高推定は、1兆800億円とのこと。
▼トップバリュには、「トップバリュ」と、手ごろな価格の「トップバリュ ベストプライス」、自然や環境に配慮した「トップバリュ グリーンアイ」の3つがあるが、どれも右肩上がりの成長を続けている。なかでもベストプライスの伸びが著しいとある。食材費や光熱費の高騰など、家計を圧迫するさまざまな外的要因が続く中、NBに比べ手ごろな価格のPBが選ばれやすくなっている。ベストプライスもこの流れを受け売上高を伸ばしているのだろう。
▼ただ、PBを選ぶ理由だが、「価格の安さ」に加えて「味・おいしさ」、「簡便・手間が少ないこと」を重視する傾向にある。ベストプライスを「暮らしの圧倒的な味方」とし、トップバリュで「新しいカテゴリの開発」や「海外開発商品の強化」を進め、グリーンアイで「環境への取り組みリーダーシップ」を採ることで「独自価値の提供」を行って来た。徹底的に消費者ニーズに寄り添った商品開発と、低価格を実現するためのコスト削減策、トレンドにあわせて年間2500品目を刷新するスピード感ある改善の結果が、トップバリュの急成長を遂げる理由のようだ。
2025/03/16
