米国人らしくて、思わず笑ってしまった・・・

コーネル大学RMPジャパンの修了研修で、訪米時に必ず立ち寄る企業に「Stew Leonard’s」がある。顧客志向の社訓「Rule 1 The Customer Is Always Right!」、「Rule 2 If The Customer Is Ever Wrong, Reread Rule 1.」で有名な企業で、社長のStew Leonard.Jr氏(70)が、地元のテレビ局の取材を良く受ける名物社長として知られている事を記した事がある。日本のアキダイの社長、秋葉弘道氏をイメージすると良いかもしれない。

▼このABCニュースのインタビュー時の動画が、「YouTube」にあったので開いてみて思わず笑ってしまった。インタビューでStew Leonard.Jr氏は、「(トランプ関税について)軽視しているわけではなく深刻な問題であり、私は若干不安でもあります」とし、「というのもトランプさんがリンゴのカートを揺さぶったんではなく、ひっくり返したようなものだからです」と比喩を交えて答えながら「(関税の上昇分があれば)サプライヤーと折半します」とも話している。

▼このインタビューの途中で、買い物客を呼び止めて「関税について”CBS局”に話してください」と言ったのだ。実はABCに出演しているのに「CBS」と言ってしまったのだ。インタビュアーに「ところで私達はABC局です。ネットワーク局を混同していますね」と言われ、Stew Leonard.Jr氏は、「やっちゃった」との表情になり、人柄なのだろうか、手で自分の首を横に切るようなジェスチャーしながら「自分はクビですね」と暗に伝えた。

▼そしてシャンパンを飲む仕草で、やけ酒を煽るジェスチャーもしている。さらに大笑いしながら、大きなブルーチーズで、面目ないと顔を隠したりもしているのだ。そこは米国人だからだろうか、とっさにジョークで「クローガーでインタビューしてくれて、今日はありがとう!」と言っている。それだけでなくインタビュアーの女性も「あなたのお店であるホールフーズ・マーケットに行くのが楽しみです」と返答しています。とても米国人らしくて、思わず笑わないわけにはいかなかった。

2025/04/19