小売各社の3月業績は総じては良好だが、業態や企業間の差が拡大した。寒暖の差が激しく、月の前半は雨や雪の日も多かった。後半は高気温、低気温を繰り返した。気温上昇時には、春物衣料品などの動きは良かったが手頃な価格帯の商品で、高価格帯の動きは鈍い。食品や外食は値上げの動きが継続。ビール類など値上げ前の駆込み需要が発生した。インバウンド需要は、化粧品や食品は引き続き順調。高額品は客層拡大に加え、円高進行も影響し苦戦した。
▼百貨店はインバウンド需要、国内客向けとも減速した。インバウンド需要は、昨年のハードルが高い上に円高進行、客層の裾も広がりもあり高額品が苦戦した。国内客向けは底堅いものの、雪や雨、激しい寒暖差で衣料品、服飾雑貨など春物商品が苦戦した。特に地方店で影響が大きい。GMS、SMとも食品を中心に堅調。市況高騰に伴って販売価格が上昇した米の伸びが高い。加工食品の価格転嫁も加わり、一品単価が上昇したが買上点数の減少傾向がやや強まっている。惣菜は堅調ながら、花見需要が天候要因で4月に期ずれしている。
▼CVSは小幅改善した。販促は各社とも積極的に展開。飲料、カウンターFF、冷凍食品などが好調。米飯は企業間で明暗が分かれた。DrS各社の既存売上は改善し良好。調剤と医薬品は花粉症関連、食品は米の価格高騰に加え、ビール等の値上げ前の駆込み需要が貢献した。インバウンドも引き続き伸長。主要外食企業の既存店は前月と比較してプラス幅がやや縮小した。コメなど原材料高に伴う値上げ効果が続き既存店は高い水準で推移している。一方、客数はコロナ禍からの反動増が概ね一巡し、減速感がみられる。
▼数値の羅列になるが、SM業界、3月の主な企業各社の業績は次の通りである。
◎アークス:既存店3.8%(客数1.0%・客単価2.7%)、全店3.7% ◎アクシアルリテイリング:既存店7.8%(客数5.8%・客単価1.7%)、全店7.6% ◎いなげや:既存店3.7%(客数2.1%・客単価1.6%)、全店2.8% ◎エイチ・ツー・オー・リテイリング:イズミヤ・阪急オアシス:既存店3.7%、全店2.8% ・関西スーパー:既存店8.4%、全店7.4% ◎オークワ:既存店▲1.6%(客数▲4.3%・客単価2.8%)、全店0.0% ◎ダイイチ:既存店1.8%、全店13.2% ◎バローHD:既存店0.4%(客数▲2.9%・客単価3.4%)、全店3.2% ◎ハローズ:既存店6.8%(客数4.3%・客単価2.4%)、全店8.2% ◎フジ:既存店3.7%、全店3.0% ◎ベルク:既存店6.2%(客数2.1%・客単価4.0%)、全店10.1% ◎マックスバリュ東海:既存店2.6%(客数1.4%・客単価1.2%)、全店4.0% ◎ヤオコー:既存店5.8%(客数2.7%・客単価3.0%)、全店10.2% ◎ヤマザワ:既存店6.2%(客数5.1%・客単価1.1%)、全店5.6% ◎ユニバース:既存店4.4%、全店 4.7% ◎U.S.M.H:既存店2.5%、全店3.0% ・マルエツ:既存店2.9%(客数1.1%・客単価1.8%)、全店3.5% ・カスミ:既存店1.3%、全店2.9% ・マックスバリュ関東:既存店1.0%、全店1.0% ◎ヨークベニマル:既存店2.3%(客数0.9%・客単価1.4%)、全店3.1% ◎ライフコーポレーション:既存店2.5%(客数 0.7%・客単価1.7%)、全店4.6% ◎リテールパートナーズ:既存店5.1%(客数0.9%・客単価4.1%)、全店4.6%
2025/04/28
