CVS業界の50年目、課題や構造的問題を共有して・・・

JR線と私鉄の交わる駅には違いないが、都心から離れた駅で降りたら、賑やかな声が響いていた。チラシを手渡されたので見ると「6月3日はローソンの日! 業祭 50周年の感謝を込めて」とある。チラシを手渡してくれた男性は「ローソンは、大阪府豊中市「桜塚店」の1号店から、今年の6月14日で50周年を迎えます。50周年を記念し、6月3日を『ローソンの日』として日本記念日協会に申請して認定されました」と声を大きくした。

▼聞くとローソンの創業月である6月と、顧客に親しんでもらえる語呂合わせとして「6(ロー)3(ソン)」に当てはめて「6月3日」としたという。これまで支えてくれた人々への感謝と、ローソンの理念「私たちはみんなと暮らす“マチ”を幸せにします」の実現に向け、記念商品の発売や社会課題解決に向けた施策を展開していく。ちなみに「盛りすぎチャレンジ」キャンペーンを開催中、50周年にちなみ、50%増量した商品41品を展開中と案内してくれた。

▼日本のコンビニエンスストア(CVS)の歴史は、1974年に「セブン-イレブン」が江東区豊洲に開店したのが始まりであり51年が経過している。それ以降、ローソンの1975年、ファミリーマートが1981年と続き、日本独自の進化を遂げて来た業態である。「近さ」や「便利さ」を武器に成長を続けてきたCVS、日本フランチャイズチェーン協会によると、24年の市場規模は対前年比1.2%増の11兆7953億円で、4年連続の前年クリアを実現している。

▼25年2月期は、ファミリーマートと、ローソンの平均日販が過去最高を更新。セブン-イレブンは過去最高とはいかなかったものの70万円近い日販を維持している。ただ、堅調のようだが、いくつもの深刻な課題や構造的な問題に直面している。人手不足・深刻な労働力の確保や食品ロスの増加、地域格差・店舗飽和、キャッシュレス・IT投資の格差などなどである。これは商品スーパーの問題でもあるわけで、CVS各社50年目の節目を迎えて社会的責任に向き合う姿、各地域の状況に応じた店舗、サービス運営強化に対する取組む姿を学ぶ必要がありそうだ。

2025/06/08