「高い」と「足りない」に対応したヒット商品・・・

「日経MJヒット商品番付」は、その年の消費動向を日経新聞社がまとめ発表するもので、世相を映し出す鏡のような存在と評価され興味深いものだ。半期ごと(または年間で)、話題になった商品やサービスを番付形式で発表するものだが、2025年上期の番付は6月3日に発表され、同月4日発行の日経MJに詳細が掲載された。商品やサービスだけでなく、ヒットした背景にある社会情勢や消費者の心理も分析されているので把握しておきたい。

▼東の横綱はコメのインフレによる消費の変化を表した「米(コメ)フレーション」、西の横綱は「大阪・関西万博」である。小泉農水大臣が小売店との随意契約で放出した備蓄米は5キロ2000円前後で売られ、長蛇の列とともに即完売が相次いでいるが、主食であるコメの高騰は、代替品やアイデア商品がどっと膨らむ「米フレーション」につながった。これは、コメの代替品の需要増加、冷凍丼やカップ入りお茶づけなどアイデア商品の販売が伸びたことでの番付になる。

▼西の横綱は「大阪・関西万博」だが、事前の盛り上がりはパッとしなかった。来場者数約2820万人の目標を掲げ、経済産業省は経済波及効果を2.9兆円と試算している。直近週のチケット販売数は開幕1カ月前の3.5倍になり、5月31日(土)の一般来場者数は16万9千人で開幕以降、初めて15万人を突破したとある。展示物やイベントなどを、コメ騒動の十分の一程でも、TV番組で取り上げられたらもっともっと盛り上がるはずだ。

▼25年上期の消費は、「高い」と「足りない」に対応させたもののようだ。工夫やアイデアで課題(困りごと)解決する商品やサービスが上位に番付された。気になるのは、北九州発の「資さんうどん」(西の小結)で、ここ3年間で売上高が8割増という。都内1号店(両国)は今でも行列ができている。前頭の番付になるが、「明治おいしいミルクコーヒー」、ローソン「スープ激うま!」、理研ビタミン「パッとジュッと」や「ゼロゼロノンアル」が入っている。早速、食べてみたい。

2025/06/10