駅構内に新店舗をオープン・・・

三越伊勢丹グループのエムアイフードスタイルが展開する「クイーンズ伊勢丹」は、2024年6月26日、JR千葉駅構内の商業施設「ペリエ千葉」3階改札内に新店舗をオープンした。(所在地/千葉県千葉市中央区新千葉1-1-1ペリエ千葉エキナカ3F)旧「ザ・ガーデン自由が丘」跡地であり、売場面積は約68坪とコンパクトながら、一般食品とデリカに特化した商品構成で展開する。

取り扱いアイテム数は約3,000点、そのうちデリカは150~200点を占める。JR千葉駅の1日あたりの乗降客数約20万人を背景に、年商7億2,000万円を目標とし、高い販売効率を志向している。客単価は1,000円未満、買上点数は3~4点を想定し、多数の集客が前提となっている。店舗運営は、正社員およびパートを合わせた29名で行われ、部門を越えたマルチタスク体制を導入。限られた人員で効率的に運営するローコストオペレーションを推進している。

▼商品戦略の中心はデリカであり、自社工場製、仕入れ品、店内調理の三本柱で構成される。店内では弁当や揚げ物などを調理し、鮮度と臨場感を訴求。千葉県産のアジやイワシを使用した惣菜や、横浜中華街監修の中華惣菜など、付加価値のある商品を揃える。ベーカリー部門では、自社工場直送の「クイーンズベーカリー」製品に加え、地元人気店「シャポードパイユ」のサンドイッチも販売する。また、菓子とギフトにも注力。千葉の銘菓「千葉虎屋」や「オランダ家」などを揃え、移動中の手土産需要に対応。菓子の売上構成比は約20%を見込む。自社製PB商品についても冷凍スープやレトルト食品などを中心に展開し、売上構成比は約3割を想定している。

▼平日は、7時30分~22時までと通勤・通学客の朝食や夕食、家呑み需要にまで対応。また、週末前の金曜夜にはコスパ重視のワイン試飲販売など、時間帯や曜日に応じた販促施策も実施する。生鮮食品の取り扱いは基本的にないが、即食需要を見込んだカットフルーツや季節の果物は販売している。今後の課題は、駅中という好立地を活かし、通行客をいかに固定客化するかである。主力であるデリカと菓子で利益率を高めつつ、狭小スペースでも安定的に収益を確保できるフォーマットの確立を目指す。都会型小型店舗モデル展開として大変興味深い。

(2025/07/13)