コーネル大学RMPジャパンの研修での米国訪問が無事終了した。帰国時は、台風接近のニュースを知り、羽田への着陸に支障があるのではと気を揉んだが、無事に帰国することができホッとしている。参加者を初め関係各位に改めてお礼を申し上げたい。コーネル大学教授による十分な事前準備と配慮で、内容の濃い講義、店舗視察、レクリエーションなど受講生にとり深い理解と多くの気づきを得ることが出来た。貴重な経験になったと確信したい。
▼Walmartでは「Adaptive Retail」を標榜し顧客の生涯価値の最大化を狙っている。Adaptiveとは適応という意味であり、環境に適応して進化するように多様化する顧客のライフスタイルなどに順応している。買物の仕方は、個々のライフステージによって大きく異なる。個々人の信条や価値観によっても異なる場合が多いはずだ。Walmartは多様化する顧客のニーズやウォンツに適応できる、パーソナライゼーション出来る小売りを目指している。
▼買い物のパーソナライゼーションの中心になるのがスマホであり、ストア・アプリが多様化する買い物に適応するツールとして位置づけられている。Walmartは店舗販売からカーブサイド・ピックアップや宅配サービスのネットスーパーだけでなく、留守宅の冷蔵庫への直配にドローンを使ったクイックコマースなど、様々な手段を駆使し顧客にシームレスに適応しようとしているのだ。先月、生成AIを活用した「Sparky」を発表した。これは、対話型ショッピングアシスタントでユーザーの質問や要望に答えて商品探しをサポートする機能になる。
▼調査会社のブリック・ミーツ・クリックによると、ネットスーパーは今後5年間で米国における食品業界の売上高成長率のほぼ半分を占めるとしている。足元でも堅調なネットスーパーは、リアル店舗の年平均成長率である1.7%増の5倍以上のペースで成長している。ネットスーパーで使われるのがアプリです。アプリを研究しないことには、米国流通視察を行う意味は少ないとの意見も出始めている。「アプリを使え」の言葉に刺激を受けながら、米国の小売業を改めて学べる喜びを感じることが出来た。
(2025/07/16)
