新商品が次々と投入されるコンビニのカップ麺だが、異色の新商品が登場して大ヒットしたと近くのローソンの店長が教えてくれた。ローソンのカップ麺「スープ激うま!」シリーズで、しかも「具なし」だったという。あまりの人気に再販売すらしたほどだったとの事で、既に店頭からは姿を消しつつあるらしい。残念なことに、この日には店舗に並んでいなかったが全店で累計180万個を販売したという。今後の新商品開発の可能性を示唆するもののようだ。
▼奇抜なカップ麺は、なぜ異例のヒットとなったのか。最大の特徴は「具なし」である点にある。第1弾(激辛味噌・濃厚豚骨)は発売初週で売上トップを記録し、第2弾(札幌味噌・京都背脂醤油)も好調であった。250円未満という絶妙な価格設定、高品質なスープ、そして引き算による商品設計が支持を集めた。そもそも「具なし」は狙いではなく、スープの質に注力した結果たどり着いた形との説明があった。
▼顧客調査の結果、消費者がカップ麺で重視するのは「スープと麺」であり、具材の重要性は相対的に低かったらしい。このシリーズ、従来のPBより高品質でありながら価格は抑えられ、他の商品との差別化にも成功。ローソンで販売されるNBのカップ麺は平均価格が200円台後半、PBのカップ麺は平均価格が100円台後半で両者の隙間を埋める価格帯の商品ということになる。値上げラッシュが続く中で、消費者が手を伸ばしやすかった。
▼このシリーズ、日清食品との共同開発であり、スープの味わいの奥深さや濃厚さを表現するために、レギュラーサイズの丼型容器を採用している。その上、商品名とパッケージデザインもコンセプトをうまく伝えている。「ぎょうざの満洲」などの具なしラーメンブームとも重なり注目を集め、SNSでは、このシリーズに具材を加えて自分オリジナルの一杯に仕立てたアレンジメニューの投稿が見られた。節約志向にマッチしつつ、味と品質への評価も高い商品要素が成功の要因のようだ。
(2025/07/22)
