小売各社の業績だが、6月は業態や企業間でバラつきがあるものの、天候に恵まれ良好であった。前半は雨や気温の低い日が多い一方、後半は全国的に記録的な高気温となり、雨の日も少なかった。下旬には近畿以西の地方で、梅雨が明けている。このため、衣料品、服飾雑貨、日用品、家電などで夏物商品が好調であった。食品は各業態で引き続き良好であり、値上げに伴う客単価上昇が寄与した。高騰していたコメの価格は、備蓄米の流通量増加に伴い下落に転じ、客単価の上昇傾向は一段落。高額品は減速が続いている。
▼百貨店は悪化した。インバウンド客数が減少、客単価は低下傾向が継続している。訪日外国人数全体は増加するも客層の変化(一般客への裾野拡大)、訪日目的の変化(観光・体験重視)が客数減少の背景にある。国内客向けも減速、ラグジュアリーブランドの反動減が大きく、化粧品も弱い。GMS、SMとも企業間でバラツキがみられるが、曜日影響を除くと全体で小幅改善した。天候がプラス要因に働いており夏物商品の動きが良い。高騰していたコメの価格は下落したが、加工食品の価格転嫁は進んでいる。PB やEDLP 型商品の好調は続いている。
▼CVSは、各社とも改善。天候に恵まれたことが大きく、販促も引き続きプラス要因に働いた。客数は企業間でばらつきがある。ただ、節約志向の高まりで、地方や郊外を中心に消費者がCVSから低価格業態へシフトする傾向がみられる。飲料、アイスなど盛夏商材、おにぎり、カウンターFFなどが好調。DrS各社の既存店は3.1%増。食品の値上げ効果や調剤の処方箋単価上昇が継続し、調剤は土曜日が1日少ないことがプラスに寄与した。高気温を受け季節商品も好調だった。インバウンドは引き続き好調である。主要「外食」企業の既存店は前月と比較してプラス幅が縮小。曜日影響がファミリー向け業態にマイナス要因として働いた。一方、コメなど原材料価格の高騰に伴う値上げ効果は依然として強く、既存店は堅調に推移した。
▼数値の羅列になるが、SM業界、6月の主な企業各社の業績は次の通りである。
◎アークス:既存店2.4%(客数0.8%・客単価1.6%)、全店2.5% ◎アクシアルリテイリング:既存店6.6%(客数0.4%・客単価5.9%)、全店7.3% ◎いなげや:既存店5.6%(客数3.0%・客単価2.6%)、全店7.6% ◎関西フード:既存店2.9%、全店2.5% ◎オークワ:既存店0.8%(客数▲2.4%・客単価3.3%)、全店2.2% ◎ダイイチ:既存店0.1%、全店15.3% ◎バローHD:既存店3.5%(客数0.6%・客単価2.9%)、全店7.0% ◎ハローズ:既存店7.0%(客数3.8%・客単価3.1%)、全店9.2% ◎フジ:既存店3.1%、全店3.4% ◎ベルク:既存店7.3%(客数3.6%・客単価3.5%)、全店12.6%◎マックスバリュ東海:既存店1.9%(客数0.6%・客単価1.3%)、全店3.1% ◎ヤオコー:既存店4.9%(客数2.9%・客単価1.8%)、全店9.3% ◎ヤマザワ:既存店4.2%(客数3.2%・客単価1.2%)、全店3.6% ◎ユニバース:既存店3.6%、全店 3.9% ◎U.S.M.H:既存店2.4%、全店3.8% ・マルエツ:既存店1.3%(客数1.3%・客単価0.0%)、全店2.4% ・カスミ:既存店1.4%、全店2.9% ・マックスバリュ関東:既存店3.1%、全店3.1% ◎ヨークベニマル:既存店2.7%(客数0.9%・客単価1.8%)、全店3.9% ◎ライフコーポレーション:既存店3.2%(客数 1.5%・客単価1.7%)、全店4.3% ◎リテールパートナーズ:既存店4.9%(客数1.2%・客単価3.6%)、全店4.9%
(2025/07/28)
