気温とは別に季節感を訴求する売場づくりを・・・

「全国スーパーマーケット協会」など三協会主催の「スーパーマーケット統計調査」9月度速報値の発表が10月21日に行われた。9月の実績は、ここ数カ月と同様に① 単価増(価格高騰)と買上点数減に加え、② 猛暑(残暑)による影響、③ 日曜日が1回少ないことが影響したが、速報段階で、9月度、前年同月比(全店)3.8%増、(既存店)2.4%増の実績であった。なお、8月実績(確報)は、前年同月比(全店)2.6%増、(既存店)1.4%増である。

▼9月も残暑が厳しく、各地で記録的な猛暑に見舞われた。気温の高止まりを背景に、飲料やアイス、麺類などが堅調に推移した。一方で、食品全般の値上げ傾向は継続しており、調査企業(食品スーパー)側からは、買上点数の減少指摘のコメントが目立った。ここ数年は、秋冬商品の入れ替え時期が決定できず、悩ましい状況が続いている。、米の供給が安定した一般食品の上昇幅が大きい一方、前年より日曜日が一回少ない影響を受け畜産の下落幅が大きくなった。猛暑による調理敬遠志向を背景に惣菜は好調を維持、サンマ数量増により水産もプラス圏での推移となった。

▼結果、パネル270社の売上は10,730億円(前年同月比3.8%増)、既存店前年比2.44%増であり、食品合計で4.2%増(既存店2.7%増)、生鮮3部門でも2.8%増(同1.3%増)、惣菜5.0%増(同3.4%増)、日配5.4%増(同3.4%増)、一般食品5.4%増(同4.4%増)であった。生鮮の3部門だが青果2.8%増(同0.9%増)・水産3.7%増(同2.0%増)・畜産3.0%増(同1.3%増)である。「日本生活協同組合連合会(全国主要地域61生協)」の供給高速報値だが2393億円(同2.2%増)であり、店舗供給高が3.3%増、宅配が1.68%増(うち個配2.7%増)という結果であった。

▼同時に「景気動向調査」も発表されたが、9月の中核店舗における景気判断Diffusion Index(DI)の「現状」は、44.9(前月から▲1.5)となり、好不調判断の分かれ目である 50を下回っている。「先行き」は43.2(同+0.6)と現状判断はやや悪化したものの、ほぼ前月水準での推移となった。「経営動向調査」は、全体的に前月から大きな変化はなく、売上高DIが小幅にプラス圏を維持、収益DIは小幅にマイナス圏となった。食品仕入原価DIが上昇し、客単価DIを引き上げたものの、猛暑や日曜日が1回少ない影響で来客数DIは低迷した。ここ数年、“季節のづれ”を感じるが季節商材への需要は底堅いので、気温とは別に季節感を訴求する売場づくり重要になりそうだ。

2025/10/24