「食品・飲料トレンド予測」(Whole Food発表)は・・・②

(「食品・飲料トレンド予測」Whole Foods 発表 11月13日掲載のつづき)

③ 女性農業従事者の年(Year of the Female Farmer)だが、多世代農場の減少や若者の農業離れが進む中で、農業界における女性・ノンバイナリー・トランスジェンダー農家を支援・顕彰する動きが加速しています。特に、国連食糧農業機関(FAO)が2026年を「国際女性農家年」と宣言したことも影響。ブランドでは、女性農家支援のプログラム(助成金・奨学金・インターンシップ・地域エンパワメント等)を打ち出す例も増えている。流通・小売としては、生産者ストーリー訴求や調達先ダイバーシティの強化、ストーリー商品/SDGs対応商品として棚展開するという方向性が鮮明のようだ。

▼④ キッチンクチュール(Kitchen Couture)は、いわゆる「ドーパミン装飾」の流れがキッチンにも波及。消費者は、缶・容器を隠すという従来のパントリー・整理志向から一転し、ラベル・パッケージそのものをインテリア的に楽しみ、キッチンカウンターにそれらを並べることを好むようになっている。ワインラベル用だったアートワークが、日常食品・定番品にも波及し、ブランドでは明るく大胆な色・デザイン包装を採用しているのだ。

▼⑤ 冷凍高級料理(Freezer Fine Dining)、家庭の冷凍食品が、より高級レストランに匹敵する品質・味・体験を目指す方向に進化している。消費者は「家でレストラン級の味を、手間をかけずに」というニーズを持ち、冷凍食品・前菜・サイドメニューの波が到来。例えば冷凍アランチーニ、ププサ(中米のトルティーヤ包み料理)など、シェフ風味・グローバル味・エアフライヤー対応などのひねりを加えた商品が増加している。

▼⑥ ビネガーに夢中(Very Vinegar)は、酢が調味を超えて、フルーツ注入・生酢・“生きた”酢(生酵母入り)など、新たなフォーマットで注目されている。かつては薬用としての歴史もある酢だが、現在はプロバイオティクス訴求、味の深み・複雑さを加える調味料として脚光を浴びている。ブランドはマヨネーズへの酢ブレンド応用や、用途拡張としてカクテル・モクテル(ノンアルコールカクテル)にも展開。(つづく)

2025/11/14