今年の“年賀状・寒中見舞い”に「ChatGPT」活用に触れた挨拶文を書いたら、小売業の立場を解説して欲しいとの依頼があった。そこで、ChatGPTに尋ねてみた(笑)ことを報告したい。
▼2005年、今から21年前のことになるが、未来学者レイ・カーツワイルが『シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき』を書き、世界に衝撃を与えた。「Singularity」は、「技術的特異点」と訳されている。「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」が劇的な技術革新を遂げ、人類と融合し生物学的な思考速度の限界を超越するという仮説である。カーツワイルはAIの変貌は「ムーアの法則」の指数関数的傾向に従うと見定め、25年頃に「プレ・シンギュラリティ」と呼ばれる社会的な変化が顕在化すると予言したのだ。
▼この「プレ・シンギュラリティ」は「前特異点」あるいは「社会的特異点」と訳されているが、特異点の前段のことである。ここ数年の出来事を振り返って見ると、「生成AI」こそがプレ・シンギュラリティになる。これからの5年間を展望するとき、食品スーパーに最も大きな影響を与えるものが「生成AI」になるであろう。当然の事になるが、「生成AI」は必須の道具であるし、習得すべきスキルである。先ずは、その生成AIを「正しく理解し、適切に、賢く使いこなす能力」を身につけることだ。
▼コロナ禍の影響が限定的になった2023年に、米国流通業の情報を調べていた時に、米国流通業の動向をレポートするブログに、「ChatGPT」の情報が載っているのを発見した。米国の人工知能(AI)の研究所「OpenAI」が、研究して開発した「文章を書くAI」。「Chat」はスマホやパソコン上で、リアルタイムで対話すること。「GPT」は、「Generative Pre-trained Transformer」の略で、「生成的・学習済み・変換機」と直訳した記憶がある。その時に、22年11月に公開され、2カ月後には使用者が1億人に達したとも記載されていた。
▼そこから、「AI」と「生成AI」はどう違うのかの調べが始まった。「生成」とは「Generative」の直訳になるのだが、「何かを生じさせること」になる。生成AIは、何かを生み出す人工知能のことだ。簡単に違いを調べると、役割の違いで、AIは「判断・予測・分類が中心」なのに対して生成AIの役割は「新しいものをつくる」ことになる。そしてアウトプットするものがAIは「正解・ラベル・数値」であるのに対して、生成AIは「文章・画像・音声・コード」。生成AIはAIの一種、つまりサブカテゴリーになる。AIとは、人の知的作業をコンピューターで再現する技術の総称で、正解率や精度が重要となるものになる。
2026/02/04
